日付がきまり、チケットも購入済み。次はいよいよ海外旅行先での服装選びです。しかし、これがなかなかの曲者。「あの服も持って行きたいし、これも持っていきたい。でも思った以上に服がスペースとってる・・・。」なんて状況は、頻繁に発生します。
本記事は男性と女性、短期と長期のいずれも問わず、海外旅行を計画されている方に役立つ内容です。
ただしあくまで、「できるだけ洋服でスペースを取りたくないから、ミニマリストな服装を選びたい!」という方向けに書かれており、「海外旅行中は、オシャレをたくさん楽しみたい」という方には、正直役に立つかは分かりません。
それでは様々なバックパッカー、ホリデー旅行をしてきたプロ達の意見を集約した本記事を参考に、快適かつ効率的な海外旅行の服装を確認していきましょう。
海外旅行先の情報把握

と言っても、実際に確認するべき項目は中々頭には浮かんでこないのではないでしょうか?大まかには、以下の情報を調べましょう。
天気
天気と言っても、気温がマイナスになることがあるのか、30度以上が通常なのかぐらいで大丈夫です。旅行先の気温が0-30度の間であれば、特段構える必要はありません。また、雨がよく降るのか、風が強いのかなども要チェックです。
文化と宗教
身体のラインを出しすぎるのがNG、半ズボンやサンダルは微妙、髪をスカーフ等で覆わないとNGなど、国によって色々と文化/宗教/法律的に制約があることがあります。特にイスラム圏の国には、そういった規律が厳しい場合が多いです。
季節
現地が夏であれば、おそらく毎日服を変えることになります。逆に冬であれば、まず汗をかくことはないので2日に1着で足ります。また、旅行先の湿度が高いと当然汗をかきやすくなるので、毎日服は着替えることになるでしょう。
持っていく服の日数は5日か7日分がベスト

旅行する季節と、行き先の気候に左右されますが、5日か7日分を用意すればまず大丈夫だと思います。
5日分で海外旅行
旅行先が肌寒い時や、秋の終わりから春の始めの時は5日分が適当です。汗を基本かかないので、2日に一回に洋服をチェンジするだけで大丈夫でしょう。
7日分で海外旅行
上記に含まれていない季節、主に夏には7日分が欠かせません。
滞在先全てに、洗濯機やランドリーサービスがあるとは限りませんので、常に洗濯ができることは前提とはしないで下さい。そして仕方なく手洗いをした場合、乾くのに1日かかるのか、それとも2日なのかは天候に左右されるので、洗ってみるまでわかりません。
もし5日分で足りるか分からない場合は、7日分を用意して余裕を持ちましょう。
ミニマリストな海外旅行の服装選び

どういった服装を選ぶのがミニマリストな選択なのか、簡単には想像がつかないと思います。特に海外に頻繁に行く方でないと、ここは悩みどこでしょう。本章を参考にして、具体的なイメージを掴んでみて下さい。
パンツを2枚+1(必要に応じて)
夏
夏であれば、ハーフパンツ(スカート)2枚と、ロングパンツ(ジーンズ等)が1枚あれば十分です。
夏以外
ロングパンツ2枚。個人的には、UNIQLOから販売されているような、ストレッチ性のあるジーンズが押しです。またジーンズは、丈夫で汚れが目立たないのもプラス要素です。
また、以下のような状況を想定すると海外旅行がより、快適になります。
- 旅行先が夏でも、飛行機内は寒くなりがちなのでロングパンツがおすすめ
- ロングパンツは、意外と夜が冷え込むときに活躍
- 高級レストランなど、ドレスコードが求められる場所に行く予定がある場合は、綿のパンツを一枚代わりに持つと良い
半袖Tシャツを5枚、または7枚
夏
夏は暑いしタンクトップという方もいるかもしれません。しかし観光地やレストランによっては、タンクトップがちょっと微妙という場所は以外と多いです。また、日本の男性はわき毛を剃りませんが、国によっては見せるのは不潔というケースもあるので、気をつけましょう。
夏以外
夏以外の季節もやはり、半袖Tシャツがおすすめです。海外では、地下鉄内やその他屋内の暖房がガンガン効いている場所が多く、また長袖Tシャツは乾きにくいという問題もあります。
薄手の羽織ものを1着
薄手の羽織もののなかでも、カーディガンは超おすすめ。ちょっとオシャレな見ためで、黒やグレーを選ぶと着回しも楽チンです。またインナージャケットの中に着ると、より身体を温めてもくれます。
フリースなどのインナージャケットを1、2着
寒い時、インナージャケットは欠かせません。「コートを着るほどではないけど寒い」という場面で、力を発揮してくれます。
下述しますが、これと防水/風のアウタージャケットの組み合わせが非常におすすめです。また選ぶ際には、以下も参考にしてみて下さい。
- 長期旅行を計画されている方は、洗濯も考慮して2着持っていくと良い
- できるだけかさばらないよう、なるべく薄く身体を温めてくれるものを選ぶ
防風/水のアウタージャケットを1着
アウタージャケットは、インナージャケットで温めた空気を閉じ込める役割を目的としています。よって防風/防水性は必須ですが、内生地が暖かい素材である必要はありません。どんなアウタージャケットが良いか分からない場合は、ちょっと値段が張りますが、GORE-TEX(ゴアテックス)機能がついているものを選んでみるのもいいかもしれません。
ただしGORE-TEXでなくても、しっかりしたアウタージャケットもたくさんあります。また、インナージャケットと合わせて着用することが前提ですので、身体にピッタリすぎるサイズを選ばないようにしましょう。
下着と靴下は各7枚ずつ
下着は難しくないと思いますが、靴下は丈の短い/長いものがあります。旅行の季節が複数にまたがる場合は、長い靴下を持っていった方がブーツを履くことになった際もカバーしてくれますのでおすすめです。
重たい靴はできるだけ減らす
夏
ハイキング向けなどの歩きやすいサンダル1足、スニーカーやランニングシューズといった歩きやすく、足全体を覆ってくれる靴1足
夏以外
歩きやすい靴一足、必要に応じてブーツなどの雪や寒さに耐性のある靴1足
旅行中における洋服の洗い方のポイント

服装は既に、イメージが湧いたかと思います。ここでは、知っておくと便利なその他の洋服に関するテクニック等をご紹介します。
洗濯用ネット
滞在先では安物の洗濯機だったり、洗濯物を手渡すだけでお任せだったりと、洋服を大切に扱ってもらえるか不安な時もあります。そんな時に役立つのが洗濯用ネットです。日常でも使っている方も多いかと思いますが、旅行時も携帯するのを忘れないようにしましょう。
下着とTシャツの素材
例えば綿100%は着心地が良く、汗をしっかり吸収してくれます。ただ乾きにくい、あらうと伸びることがあるなどというデメリットも存在します。また旅行中に現地で服を購入するのもありですが、やはり普段から着用しているものを使い続けたいという方も多いハズ。
よって、下着とTシャツは最も頻繁に洗濯することになりますので、素材は気をつけて選びましょう。ちなみに個人的にはポリエスチルと綿の混合素材が、伸びにくく、乾きやすいのでオススメです。
個人的には、UNIQLOのドライカラーTシャツがGOODです。
洗う時は裏返す
ジーンズ、ジャケット等にも勿論、全ての洋服に適用して下さい。こうすることで、毛だまりもできにくくなり、服も長持ちします。
また、目立つ汚れがついてしまった場合は、手で部分洗いをするようにしましょう。
洗濯機の回転数と温度は低く
高温のお湯や、高い回転数での洗濯は、生地を傷める原因となります。よって低温、低回転での洗濯を心掛けて下さい。
海外旅行時の服装のまとめ

あくまで、ミニマリストな海外旅行時の服装という観点から本記事は書かれていましたが、いかがでしたでしょうか?勿論、もっとオシャレに旅行されたい方もいるだろうし、人それぞれだと思います。
ただ、長期/短期海外旅行に最低限で、快適かつ実用的な服装を準備するとなると、結局は本記事で紹介したようなものになるのではないでしょうか。
また洋服をより長持ちさせるためのテクニックは、長期旅行者の方にはとても役立ちますので、普段から是非実践してみることをおすすめします。
他にも旅の準備に欠かせないハックは沢山ありますので、是非併せて読んでみて下さい。