前編ではビザのとり方や、ナゴルノ・カラバフへの行き方についてお話しました。後編ではいよいよ、アルツァフ共和国に突入です!
ナゴルノ・カラバフの観光と滞在
滞在先は、どこに行っても大事です。なぜなら移動の拠点となり、英気を養う場所になるわけですから。
ステパナケルトの宿
デカダンスなゲストハウス

画像は私が宿泊したゲストハウス(名称不明)です。同じ通りにもう一軒、似た外観のゲストハウスがあります。

なかなかデカダンスな見た目ですが、家族経営で中身はとてもアットホームです。
宿泊代は4,000AMD(約1,000円)。設備は4人用のドミトリー、シャワー、Wifiがあります。

2階のバルコニーでコーヒーを楽しめます。コーヒーはお願いすれば淹れてもらえます。
国内最高峰のホテル(Hotel Vallex Garden)

こちらは2日目に宿泊した国内で一番新しいと思われるHotel Vallex Gardenです。一泊50,000AMD(約12,000円)と国内ではかなり高級なホテルなだけあって、一流のサービスを受けることができます。

部屋も広々としていて水回りも清潔です。
ホテル内にはお洒落なレストランや簡易のジムも設置されており、移動で疲れた体を癒しリフレッシュすることができます。
ステパナケルトの街並み

首都とは言いつつも、非常にコンパクトにまとまっています。1日あれば歩き尽くせます。



紛争によるものなのか、全体的に再建中の雰囲気が漂っています。ゲストハウスもそうですが、打ちっぱなしのコンクリートや剥がれた壁が目につきます。以前訪れたコソボと共通する趣きがあります。


一方で、整備が済んだ建物は非常に近代的で美しいです。政府系の施設や病院など、必要なものから改修が進んでいるようです。


国民のレクリエーション施設として、遊園地もあります。二次元のアニメ、三次元の現実に飽きた厭人向けに7Dシネマも用意されています。
オススメスポット
小さな国ではあるものの、見所もしっかりとあります。
ただし、正直なところこれだけを目的にするほどの観光スポットではありませんので、過度の期待は禁物です。訪れたついでに立ち寄る分には十分楽しめます。
We Are Our Mountains(我らの山)

ナゴルノ・カラバフのシンボルでもある巨大な建造物です。
ステパナケルトの北部郊外にあります。
男女の顔が象られたこのモニュメントの意味する歴史的意義は私には計り知れませんでしたが、観光の観点からは非常にインパクトがあり人気のスポットになっています。


小高い丘の上に鎮座しステパナケルトを悠然と眺めるその姿は、さながら子供を見守る親のようです。
丘の麓にはナゴルノ・カラバフで唯一のお土産屋が並んでいます。
Shushi(シューシ)

ステパナケルトから南に車で20分ほどの距離にシューシ(Shushi、またはShusha)という街があります。かつては南コーカサス地域でも有数の活気ある街だったらしいですが、近年の紛争によって壊滅し、廃墟が多く存在する状態になっています。


ナゴルノ・カラバフの都市(扱い)になっています。建物は至る所にダメージを負っていますが、それでも4,000人程度が暮らしています。

シューシへの行き方は、エレバンからステパナケルトへやって来た際のバスターミナルから1時間間隔でバスが運行しています。200AMD(約50円)で利用できます。
帰りも同じルート、同じ金額で戻ってこれます。


紛争の爪痕、人々の生き様を身をもって感じることができます。


尤も、現在は情勢が落ち着いていて、決して危険な場所ではありません。住宅や教会など、生活に欠かせない施設から再開発が進んでいます。
シューシには目立った観光スポットがあるわけではありませんが、目に焼き付けておくべき景色はどの観光スポットよりも多くあります。
ナゴルノ・カラバフのまとめ

ここまで未承認国家ナゴルノ・カラバフについてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。
再掲にはなりますがまとめると、以下のようになります。
- かつては紛争地帯だったが今は安定した法治国家
- 民族、言語、通貨、歴史的背景などの面でアルメニアととても親密
- 一方でアゼルバイジャンとの関係は×
- アクセスはエレバンから半日
- 入国にはビザの取得が必要
- 首都ステパナケルトにはゲストハウスもホテルも存在
- 見所多数あり
- やはり魅力的な国だった!
今まで国自体の存在を知らなかった方にも、ようやく謎が解けた方にも、ナゴルノ・カラバフの魅力が少しでも伝われば幸甚です。
と同時に、未承認国家に足を踏み入れる瞬間の興奮は、実際に訪れた人にしか分かりません。この記事を頼りに、是非訪れて楽しんでみて下さい。