チケットを事前購入し、いよいよ海外旅行出発の当日です。ワクワクドキドキで胸がいっぱいなことでしょう。
ですが、このドキドキには2種類あるのをご存知でしたか?
一つは、海外旅行慣れされている方の高揚感、もう一つは海外旅行慣れされていない方のハラハラ感です。現地に到着する前からハラハラしているようでは、着いてから身が持ちません。
そこで本記事がそんな不安を払拭すべく、空港到着から飛行機に乗るまでの流れの完全ガイドをご紹介します。国内の空港は勿論のこと、海外の空港にも応用が効くことのみを解説しますので、帰りの便も安心です。
オンラインチェックイン
オンラインチェックインとは文字通り、オンラインでチェックイン(搭乗手続き)を行うことです。ANAなど大抵の航空会社では、飛行機出発の24または36時間前から45分前までをオンラインチェックイン可能時間としています。
そしてオンラインチェックイン後は実際に使用するチケット(搭乗券)の受け取り、つまり発券手続きが必要であり、これには通常3通りの方法があります。
- プリンターで搭乗券を印刷
- Eメールで受け取り、スマホで表示
- 空港到着後に、自動発券機またはカウンターで受け取り
事前にオンラインチェックインをせずとも、当日空港到着後にチェックインをすることが可能な航空会社も多くある
前日までに確認しておきたいこと
出発前日には旅行の準備は済ませておきたいですね。そして準備完了後に是非とも再度確認しておきたい項目がいくつかあります。
クレジットカード、現金等、現地での支払いに必要な手段
これらがなければ現地で困ります。勿論空港に向かうまでにお財布は必要かと思いますが、海外旅行先での支払い手段は現金やキャッシュカードなど様々です。間違っても忘れないようにしましょう。
パスポートと、必要であれば入国ビザ書類一式
パスポート無しには出国できません。しかしチェックインカウンターで聞かれなかったために、ビザ書類を忘たことに気づかなかった場合、現地到着後に空港で立ち往生なんてことにもなりかねません。
スマホとその充電器
スマホはGPS,カメラ、連絡、予約など様々な手段に利用できます。スマホなしの海外旅行はかなりハードなものになるに違いありません。そして、充電器も然りです。現地で購入することもできますが、適当な充電器を探すのに苦労するはずです。
機内持ち込み手荷物の内容
機内持ち込み手荷物/預け入れ荷物のほうれんそうでも解説してありますが、機内持ち込み手荷物は色々と制限が厳しいです。特に液体類についての規定は細かいですので、しっかり確認しましょう。
また、預け入れ荷物をカウンターで預けた後に、保安検査で機内持ち込み手荷物はチェックを受けます。つまり、保安検査に引っかかったものは基本、捨てるしか選択肢がありません。
後ほど詳しく説明しますが、保安検査は要注意です。
余裕をもって空港へ移動
一般的に国内線ならフライトの1時間前、国際線ならフライトの2時間前と言われています。そして実際、世界中どこの空港に行っても大体同じです。
たまに「国際線は3時間前」という空港・・・例えばイランのテヘラン空港がありますが、ほぼ有り得ませんので安心して下さい。
そして仮に小さめの空港だったとしても、向かう途中に何があるか分かりませんし、早めに到着して困ることはありません。国際線は2時間前に空港到着するよう心掛けましょう。
チェックイン/搭乗券発券手続き
必要であればチェックインカウンターや自動チェックイン機へ赴き、手続きを済ませ、搭乗券を発券してもらいましょう。通常空港でのチェックインカウンターは、飛行機出発時間の2時間前に開き、45分前くらいに終了となります。
事前にオンラインチェックインを済ませ、ご自身で印刷またはEメールで搭乗券を受け取られている方は、空港到着後のチェックイン手続きは必要ありません。
チェックインなしに搭乗券発券はできません。またスマホを持っていれば、事前のオンラインチェックインとEメールで搭乗券を受け取り、スマホ画面を表示するだけで良いので、オススメです。
預け入れ(受諾)荷物をカウンターで預ける
オンライン/カウンター/自動チェックインを終えたら、次は荷物を預けましょう。購入された航空券により預け入れ荷物のサイズ、重さは異なります。また規定オーバーの場合、追加料金を払わなければならなくなるので、規定内で収めるようにして下さい。
ここで預けた荷物は、現地到着まで受け取りができませんので、機内で必要なものは荷物に含めないようにしましょう。
乗り換えがある場合、乗り換え先の空港で荷物を一旦受け取る必要がある場合があります。預け入れ荷物カウンターで、途中受け取りが必要か確認しておくと安心です。また、預け入れ(受諾)荷物カウンターは、チェックインカウンターと一緒の場合と専用で別のカウンターの場合があります。
ドキドキの保安検査
国際線の保安検査は、大抵の空港では飛行機出発30分前までに通過が原則となっていますが、飛行機出発の1時間前が理想です。
保安検査ゲート前でまず、搭乗券とパスポートの確認が行われます。その後いよいよ荷物の最終チェックです。まず以下のものはバックや身体から取り出/外し、用意されているトレーに入れましょう。
- 液体類
- パソコン等の電子機器
- ズボンのベルトや時計
- ジャケット等の上着
- 靴(これは空港によります)
保安検査の列は、とても混んでいることがあります。飛行機出発までの時間が足りない時は係員に航空券を見せ、時間に余裕がないことを伝え、優先的に通してもらうようお願いして下さい。
出国審査でバイバイ
いよいよ出国です。大抵の空港出国審査では、自国民用と外国人用と分かれていますが、ごちゃまぜな空港も多々ありますので、係員の指示に従いましょう。
日本人の方は日本国内の国際空港で、自動ゲートを利用することもできます。ただし初回利用時の方は、その場で利用者登録が必要です。また、スタンプは係員に言わないともらうことができませんので、気をつけて下さい。
搭乗口(Gate)への移動
出国ゲートを過ぎると、後は搭乗口に向かうだけです。先程発券してもらった搭乗券に記載されていますので確認しましょう・・・。
でも本当に正しいのでしょうか?搭乗口は諸事情により変更されることもあります。出国審査を過ぎると電光掲示板に飛行機便名と搭乗口が表示されていますので、念の為変更されていないか確認して下さい。
また出国審査を過ぎると免税店が多く並んでおり、ついつい立ち寄りたくなるかと思います。しかし、空港によってはかなり搭乗口までの距離があることもあるので、余裕を持って移動しましょう。
免税店と聞くと街中のお店よりお得なイメージがありませんか?残念ながら気のせいです。空港内の免税店は元々の売値が割高な場合が多いので、お土産等は街中で買ってしまいましょう。
リラックスして搭乗口で搭乗時刻まで待機
飛行機の出発時間と搭乗時刻は異なります。多くの航空会社の国際便の搭乗時刻は、出発時間の30分前となっていますが、ご自身でも確認を怠らないで下さい。また通常であれば、搭乗時刻(Boarding Time)として搭乗券に記載されています。
搭乗口付近まで来たら、後は座るところを見つけてリラックスして待つだけです。トイレに行くなり、スマホを充電するなりして時間を過ごしましょう。ただし、たまに何らかの事情で搭乗者の呼び出しや、直前に搭乗口の変更がアナウンスされることがありますので、放送には耳を傾けるのを忘れずにしましょう。
搭乗口から飛行機内へ移動
搭乗開始になったら、パスポートと搭乗券を用意し、係員のチェックを受け、搭乗口を通りましょう。その後、搭乗口から飛行機への移動は2通りの方法があります。
1つ目は、空港内から伸びた搭乗橋(Boarding Bridge)を通る、歩くだけの方法。もう一つは、一度空港敷地内の外に出てからバスや徒歩で飛行機の目の前まで移動する方法です。どちらかは、現場で係員の指示に従って下さい。
搭乗して席に着席
いよいよ飛行機内に乗り込みました。後は着席するだけですが、その前に飛行時に使う予定のスマホ、パソコンなどを取り出し、残りの手荷物は頭上の収納棚に入れましょう。着席後は以下に気をつけて下さい。
- 窓のブラインドは閉めない(規定により、離陸時は完全に開いていなければならない)
- 背もたれを下げない(これも規定により絶対です)
- シートベルトをする
- スマホ等の電子機器は電源を切る
上記のことはシートベルトサインが離陸後、しばらくして消えるまで絶対に守りましょう。
空港到着から飛行機に乗るまでの流れのまとめ
意外と簡単ではなかったですか?
一度慣れてしまえば、次回から飛行場で過ごす時間はかなり快適でリラックスできるものになるはずです。特に、出国審査後のスペースはゆったりしており、筆者のお気に入りで、本を読んだりするのに最適です。
本記事で紹介した空港の時間管理で気をつけることはチェックイン、搭乗券発券、荷物預け入れ、保安検査、搭乗時刻となっています。筆者も既に100回以上海外で飛行機に乗っていますが、搭乗前は毎度ワクワク、ちょっぴりドキドキです。皆さんが快適に空港で時間を過ごせるよう本記事を書きましたので、しっかりと読み込み空港での流れを理解していただけれたら嬉しいです。