コロナ・・・長いですね。
最初の頃は、「まあ、半年ぐらいで終わるんじゃないかな」と思っていたが大半だったはず。でも今となっては、先が全く読めません。どっかの国のお偉いさんは「今年中にCIVDワクチンを少なくとも1億人に配布します(キリッ)」て言ってるけど、多分無理でしょう。
一方で、海外旅行が大好きな私達にとってコロナ下の現在は地獄です。2020年初めは、日本のパスポートで行けない国を数えた方が早いんじゃないかと思っていたが、現在はその真逆!行ける国を数えた方が早い。それに、各国が独自に敷いている入国規制/基準はバラバラなので、「フランス入れるなら、同じシェンゲンのギリシャも入れる!」とはなりません。
・ヨーロッパに旅行したい場合どうやって計画を立て、何を考慮しなければいけないのか。
・コロナの旅行規制はどこでどうやって調べればいいのか。
こんな情報を共有するので、これからの旅行計画に是非参考にしてみて下さい。
でも一応冒頭で言っておくと、
便利で信頼できるヨーロッパ各国コロナ情報まとめサイトは、あります。
またこの記事は、現状のコロナ下で海外旅行することをおすすめするものではありません。あくまで最終決定は、個人の判断・責任でお願い致します。
ヨーロッパ vs 日本のコロナに対する認識
日本のコロナ認識
日本ではコロナ下の現状でGo-Toキャンペーンがありますが、国内旅行の増加は微々たるもの。やはり「旅行に行ってコロナに罹ったら、周囲から社会的に抹殺されかねない。」などが理由として大きいと思います。
よって、日本は相変わらずの自粛(社会的プレッシャー)ムードですね。
ヨーロッパのコロナ認識
ヨーロッパはどうでしょうか?実は、私のヨーロッパ内/周辺の友人達は既に、結構旅行しています。そもそも「コロナに罹ったら仕方ないよね。」と考える傾向があるので、罹った人の責任追及なんてしません。
当然、誰もコロナには罹りたくないはずです。ですがこういった認識の違いから、夏休みあたりから国境を超えた旅行の需要は戻りつつあります。
ヨーロッパにおけるコロナと日本(アジア)人
正直ここに書くことは、別に真新しいことではありません。ただコロナ下で、多少助長されている気がするので一応お伝えします。
昔どこかで、誰かが「コロナウイルスではなくて中国ウイルスだ!」なんて言ってましたね。私は、稚拙で馬鹿げた考え方だと思いますが、残念ながらこういった考え方を支持する人はヨーロッパにも少数います。
元々、アジア人差別はヨーロッパに多少ありました。しかしCOVIDを引き金として、あからさまな差別発言をする人間が表面化した気がします。ヨーロッパでも西側であれば基本、不快な思いをすることはないと思いますが、東に進むほど不快な場面に出くわす可能性が上がるだろう事は、覚えておきましょう。
コロナ下でのヨーロッパ旅行計画の基本
基本的には、何もかわりません。行きたい国を選び、リサーチをし、航空券を買い、宿を予約する。これが大雑把な流れです。
ただ詳しくは次章で話しますが、気をつけるべき/留意すべき点は増えました。
コロナ下でのヨーロッパ旅行計画の注意点
去年であれば、思い立ったらすぐヨーロッパ旅行に行けましたが、コロナ下ではそうもいきません。実際、どういった点に気をつけるべきなのかを、一つずつ見ていきましょう。
下記はあくまで、筆者の経験に基づく見解ですので、しっかりと自身で下調べはしましょう。
必須の海外保険
コロナ前であれば、大抵のヨーロッパ諸国には海外保険なしで入国ができました。しかし現在は、観光滞在全期間をカバーする海外保険(コロナを保険対象に含む)への加入を義務化する国が増えました。
全滞在期間中の支払い済み宿泊予約
これはバックパッカーにとっては痛手です。
コロナのリスクを避けるためにもホステルは避けたいですが、ホテルやAirbnbを借りると宿代はどうしても高くつきます。
そんな中、観光滞在全期間の支払い済み宿泊予約を入国条件と課す国もでてきました。気が向くままに滞在先や日数を決めてきた方には、かなりの面倒となります。
予約済みの往復航空券等
きちんと観光滞在後に出国する意思を証明するという意味で、必要となる時があります。ここでは航空券と書きましたが、出国する手段(バス、フェリー等)が予約されていれば良い場合もあります。
PCR検査によるコロナ陰性証明書
これを要求する国の場合、大抵は入国予定時刻の72時間以内に受けたテストのみ有効とされています。また、出発元の国で認められた公式施設で受ける必要があります。
この公式施設は大抵、出発元の外務省/保健(衛生)省などのサイトから確認できます。または、現地の日本大使館に問い合わせていも良いでしょう。
「日本は非制限対象国」の落とし穴
「日本を非制限対象国に指定する」ということは、日本からその国へ入国し観光(場合によっては条件/制限付き)ができるということです。
これ、超大事です。しっかりと理解しましょう。日本を入国可能対象国 = 入国非制限対象国に指定する国々が、増えてきていますが、ちょっと分かりにくい部分ですので、詳しく説明していきます。
対象は国籍か、それとも居住地か?
まず前提としてですが、「対象」が国籍なのか?それとも居住地なのか?これを正しく理解しましょう。大抵の場合は居住地です。つまり、日本人である事ではなくて、日本に居住している事(日本から渡航してくる事)が大事だということです。
これが何を意味するかというと、例えば日本人でロシアに居住している人が、日本を非制限対象国リストに入れていて、ロシアをいれていない国に入国したい場合は原則不可能となります。
それでは具体例を用いて、もう少し説明します。目的の国をAとし、A国の入国非制限対象国リストに日本が記載されているとします。また、観光目的でのA国への入国が可能とします。
日本から直接A国へ飛行機で入国
これは問題ありません。
日本から出国し、B国で飛行機を乗り換えてA国へ入国
これも問題ありません。あくまでB国に入国しないようにしましょう。
日本から出国し、C国で観光してからA国へ入国
これが問題です。C国がA国の入国非制限対象国リストに入っているかを、確認する必要があります。
ヨーロッパのコロナ入国規制を調べるおすすめの方法
一通りチェックしなければいけない項目が何となく、見えてきたと思います。では、そういった情報をどこで確認できるのか?
基本的には、以下の流れになります。
- 下のサイト3つを参考に情報収集
- 在日○○大使館に個別問い合わせ
ちなみにですが、最終的には各国在日大使館に問い合わせる必要がでてきます。なぜ現地の日本大使館では、だめなのでしょうか?こういったとこも含めお伝えしていきます。
Covidcontrols.co の見方と使い方
これはとにかく分かりやすいです。
”Visualize by”と”Your origin/Travel History”を選択すれば、現在地(または予定滞在国)からどこに入国できるかがひと目で分かります。マップの国か、左下のリストから各国の詳細を確認できます。
ただし、covidcontrols.coの情報更新は遅めのようなので、あくまで目安として使って下さい。
IATA TravelCentre(国際航空運送協会)の見方と使い方
これは知っている方もいるのではないでしょうか?世界の航空会社で構成される業界団体ですので、情報の信頼度は高めです。
IATA Travel Center マップ上の国をクリックするだけで、各国のコロナ規制情報を確認できます。
Reopen.europa – EU公式のコロナ規制マップの見方と使い方
こちらは、EU公式のコロナ規制マップです。様々な言語に対応していますが、日本語は残念ながらなく、大体の方は英語で参照する必要があります。
より確実なヨーロッパ規制状況を求めて、ここで収集する機会が多いはずですので、簡単な使い方をご紹介します。
1.国名を選択し、「GO」をクリック
2.必要な情報を右のタブから選択し、閲覧
- INFORMATION: 対象国の様々な公式サイトへのリンクが見つかります。
- TRAVEL: 入国後の自主隔離が必須か、車/飛行機/電車で入国できるか、国内で自由に移動できるかなどを確認できます。
- SERVICES: レストランはオープンしているか、博物館等は営業しているか、ビーチは営業しているかなどを確認できます。
- HEALTH AND SAFETY: 公共機関利用時の規制、集会/イベント等の規制、ソーシャル・ディスタンシングについてなどを確認できます。
最終判断をする前に必ず各国大使館へ確認
ここで言う各国大使館とは、在日○○大使館の事です。現地の日本大使館ではありません。
というのも、現地日本大使館の基本スタンスは「こっちに来たいなら、この国の大使館に確認してよ」です。
- 現地日本大使館: 現地に滞在している日本人/現地から出国しようとしている日本人を補助
- 在日○○大使館: ○○国へ渡航しようとしている日本人を補助
こんな感じなので、現地の日本大使館が親切な場合は教えてくれますが、基本は「そんなの知るか。在日○○大使館に問い合わせて下さーい。」で終わりです。
てか、現地の日本大使館は事務作業、自分達の責任範囲で最低限のサービスしかしてくれませんので、私は期待してません。
ヨーロッパ旅行とコロナの今後の展望
このようなコロナ下で、しっかりとした情報が見つかりにくいヨヨーロッパコロナ入国規制関連情報ですが、本記事を参考にすればほぼ大丈夫だと自負しています。
非常に不安定なヨーロッパの現状ですが、しっかりとした自己判断を持って行動して下さい。また万が一、今海外旅行に行ってコロナに罹った場合も考慮すると、やはりヨーロッパなどの先進国が安心です。
個人的には早く旅行したくて仕方がないので、コロナの沈静化が待ちきれません。こんな時期だから、海外旅行の下準備を覗いて気持ちを紛らわせる、なんてのも良いかもしれませんね。