海外旅行に行く際にほぼ外せないのが、乗り継ぎ(トランスファー)です。一度手順を覚えてしまえば緊張することなく、お店を覗いたり、パソコンで映画を見たりしながら快適な時間を過ごせるようになりますが、特に初めての国際便乗り継ぎを体験する方にとってはドキドキ・ハラハラです。
基本的には、飛行機出発45分前くらいに出発ゲートにいれば、その前は何をしても大丈夫。
ただし、場合によっては荷物を一旦受け取りしなければならなかったり、チェックインカウンターで確認しなければいけないこともあります。そんな事態、対処法を網羅した本ガイド、しっかり熟読しましょう。
トランスファーとは
トランスファーとは英語表記では「Transfer」となり、日本語だと乗り換えを意味します。直行便(Direct Flight)という選択肢も勿論ありますが、基本は料金が高めなので、乗り換えが少なくとも1回ある便を利用するのが普通です。
また、似た言葉でトランジット(Transit)がありますが、この場合は別飛行機への乗り換えはなく、チケット1枚のみ。飛行機があくまで給油等の目的で、一時的に空港に立ち寄ることを指します。
乗り継ぎ航空券の種類

飛行機の乗り変え航空券は大きく分けて2種類、細分化すると3種類に分けられます。
通しの航空券(通常ケース)
通常、海外航空券を購入するとき、出発地から目的地までをまとめて購入すると思います。スカイスキャナーなど航空券比較サイトからの購入も、大抵はこの部類に入ります。そして、通しの航空券はさらに2種類に分けられます。
乗り継ぎ前後の航空会社が同じ(共同運航便を含む)航空券
共同運航便とは別名、コードシェア(Code Share)のことで、1つの飛行機を複数の航空会社で運航する場合を指します。
また、乗り継ぎ前後の航空会社が同一の場合は、乗り継ぎ便(Connecting Flight)と呼ばれます。
乗り継ぎ前後の航空会社が異なる航空券
書いてある字のごとく、異なる航空会社を利用する乗り継ぎのことです。
別切り航空券
別切りとは、乗り継ぎ前と後の航空券を別々に購入した場合のことです。この購入方法はリスクが伴うことが多く、利用される方はあまり多くはありません。しかし、超格安の航空券が手に入るなどの大きなメリットもありますので、海外旅行慣れしている方は、試してみるのもいいかもしれません。
また大切なのは、よくある航空会社間の連携なるものが存在せず(アライアンス間も含む)、何も手を打たなければ、乗り継ぎ時の荷物を含めた全ての各手続きをご自身で行う必要があるということです。詳しくは次章でお話します。
乗り継ぎの際の荷物

上記で乗り継ぎの種類をご紹介しました。それではそれぞれの荷物対応と入国の必要性、トランジットビザの必要性は密接に関わってきますので、しっかり確認していきましょう。
そして結論から書きますが、「結局は時と場合によるので、事前に航空会社に問い合わせまたは、チェックインカウンターで確認する」が完璧な回答です。
なぜなら乗り継ぎに関して絶対的回答がなく、乗り継ぎ先の空港や航空会社の都合によるからです。
乗り継ぎ前後の航空会社が同じ(共同運航便を含む)場合
この場合基本的には、荷物はスルーラゲージ(Through Luggage)扱いとなりますので、何もする必要はありません。
ただし、乗り継ぎする空港によっては再度荷物検査が必要だったり、航空会社によってはスルーラゲージをしてくれなかったりします。
乗り継ぎ前後の航空会社が異なる場合の荷物
この場合は、以下の2通りが考えられます。
アライアンス(Alliance)が同一の航空会社の場合の荷物
アライアンスとは航空会社どうしの組合のようなものです。
つまり、同一アライアンスの航空会社間での乗り継ぎの場合、航空会社間で協力関係にあるわけですので、荷物のスルーラゲージ(Through Luggage)が可能な場合が多いということです。
アライアンス(Alliance)が同一ではない航空会社の場合の荷物
この場合は基本、融通がきかないと思って下さい。よって乗り継ぎの際に、ご自身で荷物を一旦受け取り、再度チェックインし、荷物を預ける必要がでてきます。
別切り航空券の場合の荷物
この場合、基本的には乗り継ぎ時に荷物の受け取り、再預けが必要だと思って下さい。
ただし、上記のように同一アライアンスの異なる航空会社の場合など、チェックイン時にお願いすればスルーラゲージとして取り扱ってくれる場合もあります。
乗り継ぎに入国と出国が必要

乗り継ぎ地で荷物の受け取りと再チェックインが必要になる場合、入国/出国手続きも必然的に必要ということになります。入国/出国は時間が大いに時間が掛かる可能性があることは、常に頭にいれておいて下さい。
この手順が必要になるかは、直接航空会社に問い合わせるしかありません。チェックイン時にデスクで確認しましょう。
そしてもし、乗り継ぎ先で荷物の受け取り、再チェックインが必要なら以下の項目を確認しましょう。
1. 到着時刻から次便出発時刻まで、十分な時間があるか
個人的には3時間を最低必要時間としています。
ただしアライバル・ビザ(Arrival Visa)取得が必要な場合は、その空港でのビザ取得時間がどのくらい掛かるのかのおよそ検討をつけた上で望みましょう。
2. 入国と出国時にビザは必要か、どの種類のビザが必要可
乗り継ぎ地でビザが必要な場合、トランジット・ビザ、観光ビザのどちらかが必要になります。
そして、事前申請/取得が必要か、現地到着時に取得(アライバル・ビザ)可能かを確認し、現地取得が可能なら所要時間はどのくらいか、などをしっかりと事前確認をしましょう。
とは言っても、日本国パスポートは世界的にみてもかなり強力です。実際、英語圏でよく紹介される「世界のパスポート強さランキング」でも、常に上位なのが日本です。よって、「観光目的で入国時にビザが必要なのかな?」を確認すれば、まず問題ありません。なぜなら、観光ビザの方がトランジットビザよりも取得が難しいからです。
3. 乗り継ぎは同空港内か、それとも別空港へか
乗り継ぎの中にも、別空港へ移動が必要な場合があります。この場合、所要時間の見積もりはかなり難しいです。
簡単に空港を繋ぐ電車で行けるのか、どのくらい別空港まで距離があるのかなど、考慮する点が多いので、旅慣れていない方には全くもってオススメしません。
また、同空港内の乗り継ぎの場合でもターミナル同士がかなり離れている場合もあるので、確認を事前にしっかりしましょう。
トランジットビザのあれこれ

トランジットビザ(Transit Visa)は、日本語で通過査証と呼ばれるものに当たります。このトランジットビザは観光ビザと同様に事前申請か、到着時申請の2パターンがあります。
必要書類、発給までの所要時間は国ごとに異なりますので、各国の情報を事前に調べておきましょう。
また、トランジットビザには有効範囲が定められていることが多く、乗り継ぎ時間が長くても観光をするために市街にいけない、空港外に出られない場合が多いのが実情です。
しかし、国によっては観光も可能なトランジットビザも存在しますので、気になる方は各国大使館サイトを確認してみて下さい。
乗り継ぎ時間が長い場合の観光
基本8時間以上の乗り継ぎ時間があれば、乗継地での観光は可能です。目的地以外にも追加で観光なんて、得した気分になりませんか?ただし、空港から市街地までの所要時間がどのくらいか、ちゃんと観光の時間が取れるのかは、ご自身で判断しましょう。
また、もし荷物の再チェックインが必要で手元に荷物がある場合は、空港内のコインロッカーに預けましょう。
そして当然ですが、観光目的の入国にビザが必要かどうかは、しっかり事前確認して下さい。
乗り継ぎを失敗したら悲惨・・・なのか?

想像しただけで、ゾワッとする方も多いのではないでしょうか。でも可能性は常に頭の片隅に置いておくだけで、パニックになることは避けることができます。大きく分けて2パターンありますので、覚えておきましょう。
前提としてですが、各航空会社や空港はMCT(Minimum Connecting Time)という最低乗継時間を規定しています。つまり、「飛行機到着から次便までの時間が最低乗継時間を満たしていて、かつ乗り継ぎに失敗した場合」、航空会社が補償する義務が発生します。
そもそも通しの航空券はMCTを満たしていないと、発券されませんので、通して購入された方は安心して下さい。
通しの航空券(通常ケース)で乗り継ぎ失敗
基本的には航空会社が代替便の予約、必要なら食事代、宿泊費も出してくれます。ただ規約が面倒なこともしばしば、まずは航空会社のカウンターで確認しましょう。
別切り航空券で乗り継ぎ失敗
残念ですが、ほぼ詰みです。これはどうしようもありません。
もし何かしてくれるとしたら、あくまで航空会社側の好意となりますので、ご注意下さい。ただし、過度な期待はしないように。
また、天候等の航空会社がどうしようもない理由ではなく、飛行機トラブル等の航空会社に責任の原因がある上で乗り継ぎに失敗した場合は、補償してくれる可能性は高めです。
国際便の乗り継ぎ(トランスファー)完全ガイドのまとめ
国際便の乗り継ぎにおいては、事前の確認と、チェックインカウンターでの確認が非常に大事だということが理解していただけたと思います。
また、乗り継ぎ時間に余裕がある場合は、現地市内観光というメリットがあることも発見できたのではないでしょうか。特に荷物の一旦受け取りが必要かどうかで、かなり乗り継ぎ時の面倒さは異なっていますので、チェックインカウンターでまずはお願いしてみることを忘れないようにしましょう。
日本の空港なら親切に聞いてくれることもありますが、海外は聞かなければ対応してくれないケースが非常に多いです。よって恥ずかしがらずにまずは聞いてみる、お願いしてみるを大切にして下さい。
海外旅行では、知っていると知らないでかなり変わってきます。他の旅知恵も、しっかりと確認してみて下さい。