海外旅行を始めて12年。バックパックを新調する度に様々なブランドを比較し、結局カリマー(Karrimor)に辿り着いてしまう私が、カリマーをメチャ押しします。
アウトドア全般が好きなので、ブラックダイヤモンド(Black Diamond)、マムート(Mammut)、ドイター(Deuter)などの製品も勿論使用します。それでも海外旅行の時のバックパックは必ずカリマー。
不思議ですね?なんでなのでしょうか。その理由を一緒に解き明かしていきましょう。そして、是非とも今度の旅行は、カリマーを使用してみて下さい!
ご紹介するカリマーのバックパックは、退役したCougar 45-60と、現役のRidge40になります。
Cougar 45-60とRidge 40の違いと各メリット

なぜ私が元はCougar 45-60を使用し、その後Ridge 40に乗り換えたのか。それぞれ各バックパックのメリットから比較してみましょう。
Cougar45-60のメリット1
容量がとにかく大きいです。そして45-60Lと記載あるように、拡張するサイドポケットやトップリッドを調整することで最低45L、最大60Lまで荷物を詰めることができます。なので、荷物は少ない時は絞り、多い時は緩めるといった調節ができます。
Cougar45-60のメリット2
もう一つは、SAシステムが搭載されていることです。SAシステムについては後ほど解説しますが、簡単に言うと歩く道、荷物内容によって背面パッドが調節できる機能のことです。
Ridge40のメリット1
機内持ち込み手荷物サイズである、ということです。
Cougar 45-60も寛容な航空会社であれば可能ですが、Ridge40はその点間違いなく機内持ち込みができます。特にLCC格安航空会社の場合、預け荷物にすると追加手数料が発生するのでこれはかなり嬉しいメリットともなります。
因みにRidg40のカリマー公式商品ページをみると、機内持ち込み手荷物一般基準サイズの115cmをオーバーしていますが、商品サイズは実際と異なるので、個人的経験としては115cm以内にいつも収まります。
預け荷物と機内持ち込み手荷物の詳細が気になる方は、こちらの記事を参考にして下さい。
Ridge40のメリット 2
Cougar 45-60と比べ、カラーが豊富です。些細なことかもしれませんが、個人的には大事だと思っています。無難に黒や紺色を選ぶというのも手ですが、いつも一緒に旅をするバックパック。自分のアイデンティの一部に近いものがあるので、選べるカラーが多いのは非常にありがたいです。
カリマーバックパックの外観と材質

外観と材質は、バックパックを一見した時に一番初めに気づく部分であり、そしてもっとも重要な要素でもあります。
丈夫だから長年使えるバックパック
まずはなんといってもカリマーの丈夫さ。イギリス軍にも多数採用されており、その丈夫さは折り紙つきです。
道端に置いたり、飛行機の預け荷物になったり、気をつけていても旅行用のバックパックは、雑に扱われる宿命にあります。だからこそ、丈夫で信頼できるカリマーは海外旅行の強い味方なのです。
因みに、前のカリマー(Cougar 45-60)は10年間現役で使い続けていましたが、多少のほつれ等はあったものの、使用感は常に最高でした。新しいバックパックがそろそろ欲しかったのでこちらは、初海外旅行に出かける友人にプレゼントしましたが、本人も満足したようで、現在も使用しているようです。
シンプルかつ洗練されたデザイン
タフな感じを出しつつも、洗練されたシンプルなデザイン。表面と内面の肌触りもお気に入りです。男性用と女性用でカラーは異なりますが、どちらも複数用意されているので、好きなカラーがきっと見つかるはずです。
余計な装飾がなく、それでいて便利なポケット、ストラップはしっかりと揃っているカリマーのバックパックは、実用性も抜群です。またカラーによっては派手めで、汚れが目立つものもありますが、付属するレインカバーは落ち着いた色が多いので、汚れそうな時はレインカバーで保護することで、キレイに使用し続けることができます。
体の負担を軽くしてくれるカリマー独自のシステム
カリマー独自のシステム、気になりますよね。細かいところも入れると沢山ありますが、個人的に一番役にたっていると感じる点を共有させてもらいます。
しっかりとしたヒップベルト

カリマー以外でも登山ブランドであれば、ちゃんと役に立つヒップベルトがついてきます。他ブランドとの違いは、安心感あるがっちりめのヒップベルトをカリマーは用意しており、登山中など特に、ヒップで重量を支えていることがしっかりと実感できます。
また長時間の移動を海外旅行でする際、ヒップベルトの安定感のおかげで、重心をブラさずに歩くことができるので疲れにくく、とても助かっています。更にヒップベルトに付いているポケット、さりげない配慮ってやつなのでしょう。めっちゃ使えます。
とは言え、言葉ばかりでは通じないと思うので、一度店頭で直に触ってみて下さい。すぐに他ブランドとのヒップベルト・クオリティの違いを感じるはずです。
様々な状況で使い分けられるSAシステム
SAシステムとはカリマー独自の機能で、Cougar 45-60などの大型バックパックに付いており、背面パッドが自分で調節できるというものです。
通常バックパック購入の際は、身長に合ったものを選ぶ必要があります。しかしSAシステムがあれば、身長や性別にある程度関係なく一つのバックパックが共有でき、荷物の重量、冬場の着膨れに合わせて、適切に調節ができます。
以下の動画で分かりやすく説明されていますので、視聴してみて下さい。
カリマーバックパックの優れた構造
荷物をどれだけ簡単かつ、使いやすい配置で詰められるか。これは、バックパックで旅行するなら死活問題です。これからお話する点は、別に「カリマーだから!」という訳ではありません。ちゃんとした登山ブランドなら、大抵採用しています。
でも、バックパックを選ぶ上で大事な点なので、しっかりとみていきましょう。
使い勝手の良い2気室構造

2気室構造というのは、バックパックの中が2つの部屋に分かれており、入れる物によって部屋を分けられるバックパック構造のことです。
私の場合は頻繁に使うものを上の気室、例えば
- 日々着替える服
- スマホ等の充電器
- 歯ブラシなどのケア用品
を入れています。
一方、頻繁には使わないものを下の気室、例えば
- 替えのズボン
- 替えの靴
- その他予備のもの
を入れています。
上下の2箇所からバックパックに簡単アクセス

2気室構造のメリットは大きいですが、バックパック内部へのアクセスが上からのみ可能だと、いざという時に困ります。そんな時に上下2箇所からアクセスできると、両方の気室のどちらにも簡単に手が届きます。そんなかゆい所も配慮してあるのが、登山ブランドとして名高いカリマーのバックパックなのです。
ただし、念のため普段必要ない時は、下のアクセス口に小型のロックなどを付けておくと、安心です。
本各登山ブランドならではの超便利機能
実際に購入し旅行してみないと気づかない事は、沢山あります。私の長年の経験から最も便利だと感じている超便利機能は、こんな感じです。
ファスナーやクリップがとにかく壊れない

さっきカリマーバックパックの丈夫さには触れましたが、もう一度念押しします。
バックパックを使っていると、何かに挟まってクリップが破損したり、ファスナーやジッパーが壊れるのは一番よくあるパターンだと思います。そんな中、私が愛用していたCouga 45-60は10年間一切壊れることなく使用できました。
クリップは替えが効きますが、ジッパーなんかが壊れるとどうしようもありません。軍隊にも採用される丈夫さは、伊達ではありませんよ。
レインカバー付き

「レインカバーなんているの?雨降ったら外出ないし、関係ないよ。」と思う方がいるかもしれませんが、バックパックを長期間使用したのであれば欠かせないアイテムです。
なぜならレインカバーは雨対策だけではなく、汚れ対策としても使えるのです。むしろ、汚れ・擦り傷対策をメインに、私は使っています。またぶっちゃけた話、レインカバーは駄目になったら買い替えれば良いだけで、バックパック本体と比べると出費も大したことはありません。
肝心な汚れ対策・・・どの場面で活躍するか分かりますか?
1つ目は、預け荷物として扱う時です。海外の空港では預け荷物はかなり適当に扱われることも多く、バックパックの汚れ対策は必須です。勿論バックパックのメリットの一つは機内に持ち込めることであり、機内手荷物扱いのメリットは多いです。しかし、乗り継ぎ地で市街に観光に行く時などは、預け荷物扱いにしておくことで手ぶら歩き周れ、とても便利です。
2つ目は、発展途上国でバスなどの交通機関に乗る際は扱いが丁寧とは言えない場面が多く、バックパック本体を汚れや擦り傷から守ることで、より長期間使用できるようになります。
何気ないレインカバーですが、これが付属しているカリマーバックパックは、個人的にGOOD。そしてこのレインカバーがハイクオリティなことで、更にGREATです。
便利で大容量のサイドポケット

サイドポケットってかなり大事だと、ご存知でしたか?
大型バックパックは一般的にトップリッドがあり、その上蓋を開けることで内部へアクセスする形態をとっています。つまり、荷物を取り出す度に毎回開け閉めする必要があり、正直かなり面倒です。
そんな時に活躍するのが、このサイドポケット。折りたたみ傘、ポケットティッシュなど頻繁に使うものを入れて置くことで、手間が省けます。因みに、Cougar 45-60のサイドポケットはRigdge40よりも収縮性があり、よりたくさんのモノを詰めることができます。
色んな所に色々付けられる丈夫で便利なストラップ

バックパックによってはストラップ等が表面に付いていても飾りに近く、実際にモノを引っ掛けられないのも意外とあります。
その点、カリマーのバックパックは安心です。現物を触ると質感から分かりますが、クリップを付けたり、サイドのストラップに荷物を挟んでもしっかりとホールドしてくれます。私も寝袋を付けたり、靴を引っ掛けたり、かなりお世話になっているカリマーのストップ。バックパックで海外旅行をする時にはとても役立ちますよ。
海外旅行はカリマーバックパックで超快適のまとめ

カリマーバックパックの1押しでしたが、勿論諸条件により最適解は異なります。そんな時は、海外旅行向けバックパックの選び方を参考にしてみて下さい。
ただ、バックパックの選び方を考慮したとしても結局、カリマーに落ち着くのが私ですのので、迷ったらまずかカリマーのバックパックを購入してみてはどうでしょうか?きっと、快適な海外旅行ができるはずです。