海外旅行に行きたいと思い立った後、どうやって計画を立てていますか?
まず行きたい都市を決め、各都市間の移動手段や時刻を下調べ、宿泊施設を予約した後で旅行していますか?
それとも一切の計画を事前に立てず、気が赴くままに旅行していますか?
本記事では基本的な海外旅行計画の立て方をはじめ、計画を立てるコツ、事前にチェックすべきポイントを中心にお伝えしたいと思います。
海外旅行計画を立てる前の事前チェック項目
海外旅行計画を立てるのは、とても楽しいです。グーグルで画像検索をしたり、海外旅行好きの友人にオススメの旅行先を聞いたりと、調べ、計画を立てていくうちにどんどん楽しみが膨れ上がってきます。
ただしせっかく計画をたてても、「えっ?!」なんて状況に陥って、後悔するのは嫌ですよね?そんな事態を避けるためにも以下の項目は、海外旅行計画をたてる前に確認しましょう。
ビザ
日本パスポートは世界中でもトップクラスの強さを誇りますので、むしろビザが必要な機会の方が少ないかもしれません。
そして仮にビザが必要だったとしても、イランなどのようにアライバルビザ(Arrival Visa)に対応してくれている国が多いです。しかしその一方で、ロシアなどのように未だに大使館に文書を郵送したりする必要がある国もあります。そしてこのようなケースの場合は特に時間が掛かり、中には数週間程度かかるものもあります。
もし渡航先でビザが必要な場合は、余裕を持って申請しましょう。
現地の政治情勢等
日本にいると、政治情勢と旅行は無関係に思えるかもしれません。しかし中東地域など、政治的緊張の高まりが治安に直に影響する国は意外と多くあります。もちろん突発的なケースもありますが、一般的に政治不安だとみなされている国へ旅行されたい場合は、情報収集をしっかりと行い、直前の旅行中止も可能性として考慮しておきましょう。
海外旅行計画の立て方
ここでは基本的な海外旅行計画の立て方をご紹介します。まず長年海外旅行をしている筆者から一言、
「海外旅行の計画は雑な程良い!」
これは決して誇張ではありません。なぜかと言うと、現地情報は現地収集が一番信頼でき、最新だからです。よく地球の歩き方や、ロンリープラネットを参考にする人がいますが、毎年刷新される訳でもない情報源を信頼しきるのは危険です。
メインの観光地は別として、鉄道のスケジュール、おすすめのレストラン、チケット価格、公共交通機関マップは特に変更されることが多いので、これらの情報源を元に計画をたてると、最新情報とのミスマッチから海外旅行中に大きな支障がでる場合もあります。
ではどうやって海外旅行計画を立てるのがよいのでしょうか?
1.飛行機の到着地、現地出発地と旅行期間
まずは航空券です。航空券を安く購入するには、格安航空券を地道にコツコツ見つける方法を参考にして下さい。
また飛行機の選び方は大きくわけて、2通りあります。
同一の発着地
同一の発着地を選択するのは、航空券を購入する方法としては最も一般的な方法です。これは、1国のみを旅行する場合や、到着地周辺国を旅行する場合に効果的です。
別々の発着地
別々の発着地を選択する最大のメリットは、同じ国、都市に戻って来なくても良いことです。
つまり、複数国を旅行しながら一方向(南から北)などに移動する場合には、交通費や時間の節約ができるので非常におすすめです。
2.絶対に外せない観光スポット
スケジュールをキツキツにすると、良いことはまずありません。まずは、観光スポットをピックアップしましょう。例えば、一国内で見たい観光スポットを13個程選び、絶対みたいスポットと、出来たら見たいスポットに分けます。
3.滞在する必要がある都市
上記で選んだ観光スポット全てをGoogleマップ上にマッピングしてみましょう。すると自然に、どの都市に滞在する必要があるのかが見えてきます。
4.ルート設定
今までのプロセスで、大体のルートは既に視覚化できているはずです。
そして恐らく、ルート上に無い場所で、是非訪れたい場合がきっと出てきます。この場合はとりあえずマッピングだけをしておき、保留です。
5.滞在日数の割り振り
滞在日数の割り振りは、「このくらいでいいかな」という感覚で行います。大きい都市には割りあて日数を増やし、小さい都市には減らすといった形です。残念ながらこればかりは、現地に行ってみてみないと分かりません。
ただし、現地到着後に「あ、この博物館とあの遺跡も見たい!」なんてことは当然でてきます。また、都市間の公共交通機関の時刻表が、実際とオンラインで異なることも頻繁にあります。よって、余裕を持った滞在日数を各都市に割り振るように心掛けて下さい。
6.念の為に確認
ルート設定、滞在日数の振り分けに無理がないかを確認しましょう。
また、「時間があったら行ってみたい場所」も追加でマッピングしておきましょう。予想外に滞在地で時間が余った場合などに、スムーズなプランニングをすることができます。
海外旅行計画をたてるのに役立つあれこれ
地図アプリでピンを挿す
旅に役立つアプリでも紹介されているMaps.MeやGoogleなどの地図アプリには、ピン機能があります。これが非常に便利で重宝します。様々なピンが用意されていますので、訪れたい優先度別などにピンを使い分けると、後々滞在都市を決めたりルート設定したりするのがとてもスムーズになります。
SNSやサイトからアイディアをGET
例えば「チェコに旅行したいけど、プラハ以外ってどんなとこがあるのかな?」という時に、Google検索に「チェコ 観光」と入力してみたり、インスタグラムで「#Czech」と検索したりすることで、様々なアイディアが簡単に手に入ります。
この時、是非google画像検索機能も使ってみて下さい。長い説明文ではなく、景色を元に候補地を選ぶというのは雑なように見えてかなり効率的です。
一方、トリップアドバイザーなどのサイトを使うのも一般的にオススメされています・・・が、私は勧めません。経験則ですが、ありきたりな旅行になりがちです。
行ったことのある友人のアドバイス
これは誰もが最初に思いつくかもしれませんね。よりリアルな体験談を聞けるので、旅行計画を立てるにも役立つこと間違いなしです。
ただし、数年前に行った際などの体験談の場合は、当時と大きく状況が変わっていることもありますので、特に交通機関などの情報は、あくまで参考程度にしましょう。
海外旅行雑誌に頼りすぎない
地球の歩き方など、様々な海外旅行雑誌が書店には置かれています。観光地の写真がたくさんあり、オススメのレストランや宿泊先が数多く載せられています。勿論、参考する分には構いませんが、こういった海外旅行雑誌のレストランや宿泊先は値段が通常の現地価格と比べて高いことが多く、観光客で溢れていることが多々あります。
現地を体感したのであれば、こういった雑誌の特にレストランや宿泊施設情報は、あまり当てにしないようにしましょう。また、時刻表等などの交通情報は1年毎に変更されることが多いので、参考程度にとどめることをオススメします。
予算の決め方
海外旅行計画に当たって、予算の決め方を紹介してくれるブログ等は多くありますが、筆者としては難しいと考えています。少なくとも一度は現地に行ったことがなければ現地価格というものは、どうしても掴めるものではありません。また先進国であれば、交通費等はある程度インターネットを駆使して下調べができますが、イラン、ベトナムなどの発展途上国では実際にバス停に行かないと価格が分からないことがほとんどです。
よって事前に予算を決めることよりも、以下をオススメします。
旅行中の支出をしっかりと記録
何にどれだけお金を使っているのか、これは海外旅行中に限らず大事なことです。ノートに書き留めておくことでも可能ですが、できれば場所を問わずに記録できるスマホアプリを利用しましょう。
特におすすめのアプリは、使いやすく見やすいMoney Managerです。ワンタップで円グラフにして月ごとの支出を確認することなどができ、非常に便利なアプリです。
数日おきに支出入を振り返る
予想通りの支出額なのか?
お金の使い方に無駄は無いのか?
もし問題があれば、その問題はどこにあるのか?
小腹が空いた時のお菓子類、喉が乾いた時のジュース、レストランでのディナー等色々思い当たる節はあるはずです。一方、宿泊費や交通費、博物館の入場料などは必要な支出です。数日おきに何にお金を使っているのかを振り返ることで、よりコスパの良い海外旅行が実現できます。
海外旅行計画の立て方のまとめ
さて、本記事で一貫してお伝えしていることが、インターネットや雑誌の情報を過度に頼らないということをご理解していただけたと思います。
様々な情報源を参考にし、それらにピンを挿すことで視覚化、タイトすぎるプランニングをしない、これがしっかりとできれば素晴らしい海外旅行計画を立てられることは間違いありません。
そして現地到着後は、現地収集した情報を元に柔軟に計画を変更すること、なぜなら計画通りに行くことはまずないからです。特に「あ、ここも行ってみたい!」という場合はよくあることです。せっかくの海外旅行ですので、簡単に楽しく計画を立てましょう。